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2/22一般質問!!
2024.02.23

 先輩・同僚議員はじめ、色んな方に助けていただいて、何とかやりきることができました。神奈川県議会は発言時間が厳しく管理されているので、時間調整が難しく、30分という時間をいただきましたが緊張して早口になってしまい・・・(反省)

 前向きな答弁を多くいただくことができ、この仕事の大切さと大変さも実感することができました。質問の骨子をご報告します!

ちょっと長いです 笑

1.子どもの権利に関する条例について

 神奈川県には、子どもの権利条例はありません。単独条例の制定はしないと・・・。それならば、神奈川県の子ども政策の柱となる “子ども・子育て支援推進条例” に、「子どもの権利」をしっかり位置づけるべきではないか?また、条例改正にあたり子どもの意見をどのように聞き取っていくのか?

→子どもの権利条約の4つの原則「差別の禁止」「子どもの最善の利益」「生命、生存及び発達に対する権利」「子どもの意見の尊重」を入れることに。また、条例の趣旨を体現する条例名称の変更も検討するとのことでした。

2.本県のこれからの精神医療のあり方について

 東京の滝山病院の虐待事案をきっかけに、会派としても精神科病院への指導監査の形骸化など様々な問題を指摘してきました。その成果もあり、現在県では「精神科医療の意見箱」https://www.pref.kanagawa.jp/docs/nf5/seishinka_ikenbako.html
の開設や病院WEB調査が行われています。この実態調査を踏まえ、県は今後どのように取り組むのか?

 また、私は精神科ソーシャルワーカーとして、精神科患者の身体合併症医療のあり方について疑問を感じてきました。精神科疾患を持つ患者の身体科治療・療養先を探すことが困難なケースを経験してきました。今後、精神科患者の高齢化が進み、身体合併症医療が必要になる患者が増えることが予想されます。県として、身体合併症患者の受け皿の整備にどう取り組んでいくのか?

→精神科医療意見箱には、すでに100件を越える意見が寄せられているそうです。この実態調査の結果をふまえ、今後は踏み込んだ指導監査やヒアリングを行っていくとのことでした。また、現在も滝山病院に入院している神奈川県在住の患者に対して、神奈川県から現地に出向き、本人のニーズを確認して対応していくとのことでした。

3.湘南地域におけるフレイルや認知症等に対する産学公民の取組について

 私は、認知症支援を行っていく中で、福祉現場の中だけでは、認知症になっても安心して生活できるまちづくりは進みにくいと感じてきました。神奈川県では、湘南アイパークでフレイル(年齢とともに筋力や心身の活力が低下した虚弱な状態)や認知症について、様々な科学技術を用いて研究や実証や人材育成を進めています。こうした科学技術は、フレイルや認知症等の健康課題を自分事として捉え、当事者意識を高めていくことに期待できると考えています。

→地域住民も参加する中で、科学技術の成果を地域に展開する産学公民の取組みを進めていくとのことでした。

4.女性の自殺対策について

 「自殺総合対策大綱」「かながわ自殺対策計画」の重点施策として「女性の自殺対策を更に推進する」ことを新たに位置づけています。本年4月に「困難な問題を抱える女性への支援に関する法律」(女性支援法)が施行されます。生きづらさを抱える女性が自殺を考えるまでに追い込まれないよう、県は女性の自殺対策にどのように取り組んでいくのか?

→妊産婦に対する相談支援、女性電話相談室、LINE相談、インスタグラムでの情報発信など、すでに県で行っている相談支援を充実させていくとのこと。また、女性の困りごとを受け止め、解決に向けて寄り添う役割をもつ「女性相談支援員」の研修において、メンタルヘルスや自殺予防のプログラムを盛り込むとのことでした。

5.障害者グループホームに対する指導監査の強化について

 民間事業者の参入で、グループホームが増加していますが、支援の質の低下を懸念する声が多くあります。苦情相談窓口はあっても、実際の利用者や家族は、継続してサービスを利用せざるを得ない立場であり声を上げにくい状況があります。今後も、増加が見込まれるグループホームに対し、県は、どのように実態をつかみ、適切な指導監査を行っていくのか。

→現在、実態調査を行っているとのこと。不適切な事案が疑われる事業所に関しては、予告なしの抜き打ち監査を行うとのことでした。

 抑止力になるようしっかり取り組んでいただくこと、また福祉サービス従事者の待遇改善や養成のあり方について、国への働きかけを行うことを要望しました。

6.湘南海岸沿いのサイクリングロードにおける通行環境の確保について

 サイクリングロードが飛砂で覆われてしまい、通行が阻害されることが多くあり、その際の通報先が分からないという声をよく聞きます。周辺環境を考えれば、サイクリングロードに砂を完全に溜まらないようにすることは難しいが、様々な取組みを継続して実施する必要があります。

→サイクリングロードの竹ず柵を設置する取組みの継続、新たな標示板の設置を行っていくとのことでした。

 県では「My Citr Repoyt」スマートフォンアプリを使った道路損傷通報システムの運用を開始します! – 神奈川県ホームページ (pref.kanagawa.jp) の運用を行っており、サイクリングロードも対象になるそうです。新たな標示板への二次元コードの掲載や、チラシへにサイクリングロードも対象であることが分かるように写真を掲載するなどの工夫を要望しました。

7.本県農業における災害発生への備えについて

 防災意識が高まっているこの機を逃さずに、生産者に対して農業版BCP(自然災害や感染症の流行等の緊急事態への事前の備えとして作成する事業継続計画)の周知や、生産者が経営リスクの分析や対策を検討しやすくなるように県のホームページの内容を充実させるなどの対応が必要ではないか。

→大規模な生産者を中心に、BCPの効果が実感されている。農業法人協会などの団体などに周知をしていくとのこと。また、農業共済などのセーフティーネットの情報も含め、ホームページの内容の充実をはかっていくとのこと。

8.県立高等学校等におけるシチズンシップ教育について

 若者が政治や、自分たちの未来、自分たちの暮らす地域社会について考えを持ち、それを選挙という方法で意見表明行うことができますが、若者の投票率は低下し続けています。若者に社会や政治に関心を持ってもらう方法のひとつとして、主権者教育は重要です。

 県は、シチズンシップ教育として、模擬投票の実施などに取組んでいますが、模擬投票の参加者も増えていません。今後は、一人一台端末を利用しての模擬投票や投票のための情報収集など、より模擬投票に参加しやすくする工夫も必要です。

→選挙カレッジ(かながわ選挙カレッジ – 神奈川県ホームページ (pref.kanagawa.jp))の充実など、取組を強化していくとのこと。また、一人一台端末を使っての模擬投票や情報収集にも取り組んでいくとのこと。

 2022年に実施された「ちがさきこども選挙」(こども選挙 | こどもの、こどもによる、こどものための選挙。 (kodomo-senkyo.com) の丁寧なプロセスも参考に取組んでいただけるよう要望しました。

平野みぎわ
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