休会中は、視察やヒアリングなどの政務活動、地域や団体を回っての意見交換などを行います。今回の視察も内容が非常に充実したものでした。いくつかご紹介します😊
株式会社ミライロ
こちらは、社会に存在するバリアをデジタル技術で解消するための開発や、ユニバーサルマナー検定を普及させることで、日本のユニバーサル先進国を目指す会社です。数々の賞を受賞しており、最近上場した注目の会社でもあります!
垣内社長は、幼少期から車いすユーザーであり、バリアを経験した当事者でもあります。
ミライロといえば、普及には課題がありますが、ミライロIDというデジタル障害者手帳アプリを作成しています。全国で約4000の事業者で使うことができ、私の住む茅ヶ崎市で作成している「ちがさき障がい者支援アプリ」とも連携できるそうです。
マイナンバーカードが普及することになったら、この障害福祉や医療証関係の煩雑な手続きを簡素化して便利になるのではないかと期待していましたが、現実はなかなか難しいです。保険証がマイナンバーカードになるので、これを機にまずは医療証関係をデジタル化できないのか…病気や障害や年齢の別で多くの医療証が存在する日本…そして、それぞれ有効期限があって役所に手続きに行かなければならないものをあります。それらを一元化し、マイナンバーカードや代替アプリ等を提示すれば使える仕組みになったらいいのに…。
ミライロの方に聞いたら、システム構築のための予算があれば実現可能とのこと!
もちろん普及には丁寧な説明等のプロセスが必要ですし、実際に活用してもらうためには様々な工夫が必要です。とても多くの可能性を感じる話を聞くことができました。
もうひとつ印象深かった視察は、全国手話研修センター・手話言語研究所です。
こちらは、手話コミュニケーション環境整備のための研究・研修施設で、全日本ろうあ連盟、全国手話通訳問題研究会、日本手話通訳士協会などの関係機関と連携しながら事業展開されています。
「東京2025デフリンピック」が、11/15~11/26に開催されます。デフ(Deaf)とは英語で「耳がきこえない」という意味で、聞こえない・聞こえにく人のためのオリンピックです。
100周年の記念すべき大会であり、日本で初めて開催されます。
視覚による情報保障がどう行われるのか、個人的に関心があります。
私自身は、挨拶と自分の名前くらいしか手話で伝えられませんが、手話にも方言があり、関東と関西等の地域で異なるそうです。また、国際手話というのがあるそうで、世界共通語みたいなものなのでしょうか?デフリンピックでは、国際手話が使われるとか。
デフアスリートの皆さんの活躍に期待です!
手話コミュニケーションに関して課題と感じたのは、手話通訳者の人材不足です。どの分野も人材不足ですが、こちらも深刻でした。そもそも、ボランティアから始まるケースが多く、仕事としての対価が低すぎる現状があります。バリアフリーを進める中で、手話通訳のニーズは高まっていると考えます。プロを育て、仕事として続けてもらえる環境整備が必要です。
また少ない人材を活用するために、遠隔での手話通訳等も含めてデジタル技術は有効と考えます。センターの方からも、課題はあるが、デジタル技術に期待したいという話も聞かれました。
他にも、医療法人社団八千代会、社会福祉法人聖隷事業団(三方原病院、浜松学園)等も視察させていただきました。県政に活かしてまいります。
※写真は、特別に聖隷三方原病院のドクターヘリの前で撮影させていただきました。
平野みぎわ政務活動事務所
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